医療法人博侑会 吉岡医院

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頚動脈エコー検査について

2012年2月1日

今回は「頚動脈エコー検査」についてお話します。

この検査は首にある頚動脈という血管を、
エコー(超音波)を当てて観察し、
動脈硬化の有無を調べるという検査です。

近年、生活習慣病の増加や高齢化の影響で、
脳血管疾患(脳出血、脳梗塞)と、
心血管疾患(心筋梗塞)での死亡率の合計は、
全体の約30%近くにもなりました。

それはがんの死亡率にも匹敵するものです。

脳と心臓、場所は違っても起こる原因の多くは、
「動脈硬化」です。
文字通り、動脈壁が硬くなったり、厚くなったりして
血液の流れが悪くなる病気です。

本当は直接脳の血管や、心臓の血管を
調べるといいのですが、
頭の中や胸はMRIやCTといった
大掛かりな装置が必要です。

また、特にCTでは、造影剤を用いたり、被爆したりと、
必ずしも体に優しい検査ではありません。
そのため、リスクの高い人を選んで行う必要があります。

そこでまずは全く無害で痛みもないエコーを使って、
首の動脈(総頚動脈、内頚動脈、外頚動脈)
を調べることになったのです。

首の動脈をのいいところは、
心臓から近くて太い血管でありながら、
皮膚から近い場所を走るので、
エコーでとてもよく見えることです。

また、比較的まっすぐ走行するので、
壁の厚みなどが測定しやすいということもあります。

絶食などの準備が要らないので、
いつでも手軽に行えるところも魅力です。
検査時間は左右で20分ほどかかるので、
当院では予約をして行っています。

まず、総頚動脈の血管壁をエコーで映し、
その壁の厚みを測定します。
3箇所測定して0.1mm単位で厚さを測ります。

また血管の壁に山のように盛り上がった、
プラークと呼ばれるコレステロールや血液の塊が
見られることもあります。

それらは壁からはがれて飛んでいくと、
脳の血管でつまり脳梗塞を起こしますし、
盛り上がりが大きくなれば、その血管自体が細くなり、
血液が流れが悪くなります。

もし動脈の血管壁が厚くなっていたり、
大きなプラークがあれば、
それは氷山の一角に過ぎず、
重要な脳の血管や心臓の血管でも、
同じようなことが起こっていると推測されます。

そういう患者さんを拾い上げて、
更なるCTやMRIを用いて、
脳や心臓の血管に異常がないか精査します。


こんなデータがあります。

普通の人は動脈の壁が0.1mm厚くなるのに
10年の年月がかかりますが、
糖尿病の患者さんではたった2年です。

つまり、糖尿病があるだけで、動脈硬化のスピードは
普通の方の5倍にもなります。

また、正常の厚さ(0.82mm以下)の人が、
脳血管、心臓血管障害を発症する割合を1とすれば、
極軽度の動脈硬化(0.83~1.09mm)の人は6.5倍、
動脈硬化と診断される(1.10mm以上)人では、
なんと12.1倍にもなります。

さらに重要なことは、
はっきりと糖尿病などの大きな病気がなくても
「少し太め」
「血圧高め」
「中性脂肪高め」
「糖尿病の気がある」
こういう方(たとえるならメタボの方)は、
これら一つ一つはたいしたことなくても、
確実に動脈硬化は進行するということです。

当てはまることはありませんか?

心配いりません。
予防法、治療法はちゃんとありますよ。

早い段階で病気を拾い上げ、
大きな出来事(心筋梗塞や脳梗塞)が起きる前に、
対策をしておく、そこがこの検査のポイントです。

気になる方は一度お受けになってください。
簡単な検査で、費用は3割負担で1500円程度です。
(検査のみの費用です。)

それと血管年齢測定(CAVI)をあわせて行えば、
さらに正確な血管情報を得ることができます。

当院は高血圧、糖尿病、高脂血症といった生活習慣病の
予防、治療にも力を入れております。
気になることはなんでもご相談ください。

早いもので、今日から2月です。
まだまだ、寒い時期が続きます。
血圧管理等、十分に行ってくださいね。

京都市 内科 吉岡医院 吉岡幹博