医療法人博侑会 吉岡医院

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心肺蘇生とAEDの使い方

2012年5月25日

皆さんはAEDはご存知でしょうか?
AEDは自動体外式徐細動器といいます。

これは突然倒れた人の心臓に電気ショックをかけて
蘇生するための機械です。

致死的な不整脈が起きたときに、電気ショックをかけ、
もとのリズムに戻ることがあります。

心臓突然死の多くは、
VF(心室細動)・無脈性VT(心室頻拍)を経ると言われていますが、
生還するのにもっとも重要なのは早期の電気ショックです。

VF・無脈性VTからの救命率は、
電気ショックが1分遅れるごとに10%低下するそうです。
5分以上たつと、救命率は一気に低下するそうです。

最近は普及がすすみ、公共施設や駅でも
よく見かける様になりました。

時折マラソンの大会などで、突然倒れた人に使用し、
一命を取り留めたという話も聞きますね。
迅速な対応がすごく重要です。

でも、誰もが自信を持って使えるかというと、
初めての方は難しいと思います。

それは目の前に心肺停止の人がいて、
触ったこともない機械を使って蘇生するなんて、
誰にとってもすごくハードルの高い作業です。

先日、私は京都府医師会主催の
ICLS(Immediate Cardiac Life Support)という、
1次救命処置と2次救命処置がひとつになった
講習を受けてきました。

救命処置も、基本は同じですが、
細かいところで年々変わっていきます。
医師といえどトレーニングを受けないと、
緊急時に適切な処置、指示を行うことはできません。

そこで、今回は人が倒れている現場に遭遇したとして、
どのような流れで蘇生し、AEDを使用するか説明します。


道端に人が倒れています。
全く動かないですし、意識もなさそうです。

まずは、その人に駆け寄りますが、
そのときに必ず自分の身の安全を確認してください。
道路に飛び出してひかれたりしない様、気をつけてください。

近づいて、声をかけます。
「どうされましたー!だいじょうぶですかー!」
肩をとんとんして意識があるか確認します。

反応が無い・・・となると、自分ひとりでは対処できません。
すぐさま周りの人に助けを求めます。

「救急車を呼んでください!!」
「AEDを持ってきてください!!」
「たくさんの人を呼んできてください!!」

マンパワーは必須です。

次に胸の動きや口元の様子から、
呼吸しているかを確認します。

呼吸していなければ心肺停止と考え、
即座に心臓マッサージ(胸骨圧迫)を開始します。
脈を探る必要はありません。

1人のときは助けが来るまで、
ひたすら胸骨圧迫を行います。

もう一人いれば、30回の胸骨圧迫した後に、
2回人工呼吸を行い、それを繰り返します。

人口呼吸は口と口で行うことがありますが、
必ず口同士が触れないように感染対策をしてください。
無理なら、とりあえず胸骨圧迫を繰り返します。

胸骨圧迫は絶え間なく、中断のないよう行います。
休まず続ける、これが大変重要です。
疲れたら、ほかの人にすばやく代わってもらいましょう。

やがてAEDが到着すれば、ケースをあけ電源を入れます。
手のひらぐらいの粘着するパッドが2枚入ってますので、
絵のとおり、右肩付近と左のわき腹に貼り付けます。

この間も胸骨圧迫は絶対止めてはいけません。
AEDが心電図の解析を自動に行います。
「体に触れないで下さい」と機械が言います。
その時点で初めて、胸骨圧迫を中断し、判定を待ちます。

電気ショックが必要とAEDが判断すれば、
「ショックが必要です」と機械が言って
自動的にショックに必要な充電を開始します。

充電はすぐ完了し、ショックのボタンを押す人は、
周囲の人に触れないように声をかけ、
誰も触れていないことを確認します。

「自分よし」
「あなたよし」
「周りみんな大丈夫」

電気ショックボタンをおします。
電気ショックがかかります。

電気ショック終了後、速やかに胸骨圧迫を開始します。
これはとても重要です!!
電気ショックをかけたから、戻っているとは限りません。

本人の意識が戻る、呼吸が確認できる、
体が動き始めるなどがなければ、
次の2分後まで心肺蘇生を続けます。

これをサイクルとして行い、
呼吸や意識が戻るまで、
そして戻らなければ救急車に引き渡すまで
繰り返し行います。

皆さんどうですか?
なんとなくイメージしていただけましたでしょうか?

AEDを用いた心肺蘇生を説明しました。
AEDは怖がることなく、まず電源をいれ、パッドを貼って、
後は指示通りに操作しましょう。

そして何よりも大切なのは、
途切れることなく行われる胸骨圧迫です。
これは大変力が要るので、
大勢で交代し協力して行いましょう。

私も講習会の翌々日より背中の筋肉が痛くなり、
今日まで背骨まで痛くなる始末でした。
運動不足でしょうか・・・、老化でしょうか・・・。

頑張って参加した証拠だということにしといて下さい。

京都市 内科 吉岡医院 吉岡幹博