京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院
診療時間 午前9時~/夜診17時~
婦人科は夜診なし
休診日 木・日・祝/土(午後)
※令和5年7月より木曜日は
 休診日となりました
  • お問い合わせ

    075-451-0164

花粉症の患者様が増えてきました

2013年2月28日

2月も本日で終了、
やはり28日しかない分、早く感じます。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

今年はインフルエンザは、
それほど猛威を振るわずに収束しそうです。
ただしエリアによって流行したところもあるようです。

それに代わって2月の中旬より、
花粉症の方がちらほら来られるようになりました。
毎年悩まされている方は、特に敏感です。

花粉症とは、種々の花粉が原因となり、
くしゃみ、鼻水、鼻づまりの鼻症状のほか、
目の痒み、涙が出る、結膜や目が腫れるなどの
眼症状を主症状にする、アレルギーの病気です。

 

治療は、アレルギーを抑える抗ヒスタミン剤を中心に、
ひどい場合はステロイドの点鼻薬、点眼薬を用います。
抗ヒスタミン薬は、眠気が出ることがあります。

抗ヒスタミン薬はたくさんの種類が出ていますが、
どれも効果の強さが異なります。
一般的に効果の強いお薬ほど、眠気が強くなり、
自分の症状にあったものを選ぶ必要があります。

特に普段から車の運転をされる方は、
抗ヒスタミン薬の眠気でついボーとして、
事故を起こすことがありますので、十分ご注意下さい。

鼻の症状が強い方には、点鼻薬をお出ししますが、
今は1日1回タイプがあり治療が楽になりました。
また液がたれることの無いパウダータイプもあります。

これでも良くならなければ、
副鼻腔炎や滲出性中耳炎を合併していることもあり、
専門医に紹介し特殊な治療に入ります。

さらに今年は、強烈な大気汚染をひき起こした、
中国からのPM2.5という微小粒子物質が飛散しており、
特に注意が必要です。

花粉症の患者さんは皆さんマスクやゴーグルなどで、
花粉の除去、回避を行ないますが、
中国の汚染物質は花粉よりもはるかに微小です。

今週は九州のみならず、近畿も含めた全国で、
やや多く観測されているようです。
気管支炎や喘息をひき起こす可能性があります。

環境省では「ただちに健康被害が出るわけではない」
としていますが、PM2.5は水に溶けにくく内臓に長く留まって、
ぜんそくや肺がんといった呼吸器系の疾患や、
心臓など循環器系の疾患をも引きおこす可能性があります。

外出するときは、「N95タイプ」のマスクを
着用することが推薦されています。
個人にできる予防策は今のところマスクを着用のみです。

当院も待合や診察室に加湿機能のある空気清浄機を置いて、
少しでも汚染物質が除去され、
皮膚が乾燥しないように心がけています。

中国からの大気汚染物質は、
本格的には3月から梅雨の始まる6月の偏西風に流されて
日本へ飛来してきます。

 

そのため、スギ花粉の飛散が終わる頃に
今度は中国からの被害がピークを迎えることが予想されます。
今年はマスクの着用が長くなりそうですね。

皆さんも十分注意してください。