医療法人博侑会 吉岡医院

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今年は背中に羽は生えず ~京都マラソン2014~

2014年2月17日

寒い毎日が続いております。
関東や東北では記録的な大雪となり、
一部の道路では3日間全く動かなところもあるようです。

スポーツで言えばソチオリンピックで盛り上がっていますね。
連日の熱戦で睡眠不足の方もおられるのではないかと思います。
皆様は風邪などは大丈夫でしょうか?

さて、
2月16日日曜日、京都マラソンが開催されました。

私は昨年に引き続き2回目の参加です。
西京極を9時にスタートし、
ゴールの平安神宮のを目指す42.195㎞です。

京都マラソンは、
大阪や神戸マラソンといった、都市型のマラソンの中では、
かなり難しいコースだと言われています。

それはスタート地点とゴール地点が異なる場所であり、
その間のアップダウンが激しく、
最終的には下りよりも登りが多いところが挙げられます。

主な難所は、広沢の池から宇多野までの登り、
きぬかけの道に入ってからの仁和寺から立命館までの登り、
そして北山通りの中間点直後のきつね坂です。

折り返しの国際会館はスタート地点より80m近く高い場所になります。
それ以降は基本的に下るのですが、
最後に銀閣寺まで今出川通りを往復する登りがあります。

また道幅も狭く、非常に走りにくいです。
30㎞付近で鴨川の河川敷を走りますが、
このあたりも難所の一つです。

京都マラソンは今年で3回目、
応募は3.5倍の倍率だったそうです。
私は運よく当選しました。


スタート地点の西京極には午前7時過ぎに到着しました。
当日は約1万6千人のランナーが集まっており、
運営の方も含めて人であふれかえっています。

その中には吉田大サーカスのクロちゃんもいました。
テレビの企画なのでしょう。
団長は大和田常務のスーツを着て、
いつでも物まねができそうな状況でしたが、
残念ながら生で見ることはできませんでした。

今回のマラソンでは、自己記録の4時間5分を更新し、
うまくいけば4時間以内での完走を目標と掲げました。
もう5回目のフルマラソンなので歩くなどは考えてもいませんでした。

当日の西京極の気温は6度、日差しもなく冷たい風が吹き抜けます。
整列してからスタートまでの約30分の間、
体がとても冷えてしまってぶるぶる震えていました。
スタートの号砲が鳴り、約5分後のスタートラインをまたぐ頃には、
尿意を催しトイレに立ち寄らなければなりませんでした。

スタートしてから数か所目でトイレに行きましたが、
すでに長蛇の列でした。
数分待ちようやく順番が回ってくる始末です。

あわててレースに復帰しましが、
かなり出遅れた上に、ペースの遅い集団に入ることとなりました。
スタート直後でランナーがばらけず、
前に行こうと思っても詰まる一方です。

もっと前の早いペースの中で走ることを想定していたので、
トイレで余分な時間をロスしているうえに、
予定のペースに上げることができず、かなり焦りました。

このままでは4時間を切る目標から大きく遠ざかっていきます。
無理をして隙間を縫うように前に前に走りました。
少しでも早い集団に早く追いつかないと自分のペースが作れません。

もっと謙虚な気持ちで走ればよかったのですが、
少し背伸びした目標を掲げてしまっていたのです。
気持ちはすごく焦ってイライラしていました。

こんな状況でフルマラソンを走ったのは初めてでした。
京都マラソンは道がかなり狭く走りにくいのです。
その結果無理な加速と減速を繰り返すこととなり、
後から思えば自分の思っている以上に体力を消耗しました。

自分ではもう少し行けると思っていましたが、
中間地点を超え、きつね坂を降りてきたときに、
嫌なしんどさを感じました。

昨年のブログを読み返すと、
きつね坂を降りて北山通りを白川通りまで往復する所が、
一番きついと書いていました。

今回も情けないことに同じパターンにはまってしまいました。
明らかにペースが落ちます。
今まで強引に抜き去ってきた人たちが波のように襲ってきて、
力なく走る私を抜き去っていきます。

こうなるともはや4時間どころではありません。
対戦相手はいませんが、
気持ち的には防戦一方の戦いが始まるのです。

自分の実力の無さと前半力ずくでばしてしまった後悔で、
何度も歩いてしまう自分が頭をよぎりました。
でも歩いたとしてもあとまだ15㎞ほども残っているのです。

そういえば昨年、北大路橋から丸太町橋の河川敷は、
ゆるい追い風と下りで走りが楽だったのを思い出しました。
背中に羽が生えたような、体が軽くなる感覚・・・。

苦しいときは最終のゴールまでのことは考えず、
目先の目標を立て、そこまで我慢して走ることにしています。
とにかく河川敷を目指して走ろう、そう心に決めました。

ちょうどそのころは30㎞を超え、体力的にもきつくなります。
連日の雪や雨が今朝まで続いていたので、
河川敷がぐちゃぐちゃだったら気分的には「万事休す」です。

何とか河川敷までたどり着きました。

驚いたことに河川敷は水たまりも全くなく、
コースも平らにきれいに整備されていました。
話によると深夜から早朝にかけて砂を入れて整備されたそうです。
大会関係者の努力に感謝しました。

ゆるい追い風が吹いています。
いつも練習で走るホームグラウンドの下りのコースで、
体はさぞ軽やかに復活するとおもっていました。

しかし・・・、何も起こりませんでした。

両足は大腿部からふくらはぎまで棒を入れられたように硬くなり、
背中には羽も含めて何も生えず、
ドラム缶のように重くなった体を腕の力で左右に振りながら、
かろうじて前に進んでいる状況でした。

ひょっとすると過度な期待のせいかもしれません。
マラソンは極めてメンタルなスポーツなのです。
今日は何もかもうまくいかないな、と心の中で苦笑いしました。

河川敷を終え丸太町橋を渡るところで、
妻と3歳の娘が応援してくれました。
この時すでに空っぽになっていた心のエネルギーが、
ほんの少したまったような気がしました、

ここから逆風の川端通りをもう一度北上し、
一条通を東に、東大路通りを百万遍まで北上し、
銀閣寺へと向かいます。

もう一度気持ちを強くもち残り約5㎞、最後の戦いです。
歩きそうになりながらも走り続けています。
目先の目標地点を次々設定しながら、黙々と進んでいきます。

銀閣寺を折り返し、百万遍の交差点を左折したところで、
ようやく完走できるかもしれないと少し安心します。
もはやタイムなどはどうでもよくなり、
1分1秒でも早くゴールしたい気持ちにかられます。

岡崎通りを動物園前で折り返し、
平安神宮の門の前を南に曲がると、
大きくFINISHと書かれたゲートが見えてきます。

こんなレースでも
ゴールが見えると嬉しくなります。
何とか走り切れて良かったと両手を挙げてゴールしました。

時間は見忘れました。
手元のストップウォッチでは4時間13分でした。
正式には4時間20分足らずというところでしょうか?

ちなみに私のゴールするところは、
たまたま京都テレビで映っていたそうです。
当院の職員の方から見ましたと報告をうけました。

昨年12月の奈良マラソンより8分遅れ、
目標の4時間切りには程遠く及びませんでしたが、
そんなに簡単ではないこと分かっただけ良かったと思います。

とりあえず今シーズンのフルマラソンはこれで終わりです。
来シーズンからまた謙虚な気持ちでレースに臨み、
最終的には4時間を切るという目標を達成したいと思います。

吉岡医院 吉岡幹博