医療法人博侑会 吉岡医院

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当院では痔の治療も行っています

2014年3月7日

3月に入っても小雪の舞う、
寒い毎日が続いております。
もうすぐ東日本大震災から3年になりますね。

皆様はお元気ですか?
風邪などおひきではないでしょうか?
インフルエンザもまだまだ流行しています。


さて今回は「痔」のお話です。

痔には大きく分けて3種類あります。

①内痔核
②外痔核
③裂肛(切れ痔)

内痔核は肛門の内側にできる痔です。
直腸粘膜にできるため、通常は痛みはありません。

ただし出血はよく見られます。
ひどい場合は便器が真っ赤になるほど出血し、
失神してしまうことがあります。

また長時間放置するとだんだん大きくなり、
排便の時に肛門から飛び出すことがあります。
このころになると痛みを伴うこともあります。

内痔核はその病気の進み具合から、
1度~4度に分けて評価されることがあります。
進行度によって治療が少し異なるからです。

ただできているだけなら1度、
排便の時に飛び出して、自然に戻る場合を2度、
指で押し戻さなければ戻らない場合は3度、
飛び出したままで戻らなくなったのを4度としています。

4度になってしまうとかなりの痛みを伴い、
肛門で飛び出した痔が締め付けられるため、
壊死に陥ることもあります。
その場合は緊急で処置が必要になります。

②の外痔核は、
肛門の狭いところから外にできる痔のことを言います。
よくあるのは血栓性外痔核です。

血栓性外痔核は、
肛門のふちにできる痛いできもののことです。
よくあるのは小豆ぐらいの大きさで、
肛門の入り口に指で触れることができるものです。

内痔核と違い、肛門の皮膚にできるので、
神経が通っていて痛みを伴います。
排便時や座っているときにずきずき痛みます。

これは肛門にできた血マメのようなもので、
中には血液が固まった血栓が充満しています。
出血することはありませんが、
皮膚が破れると中の血栓が出てきます。

③の裂肛は文字のごとく、
肛門が裂けることによっておこる出血、痛みです。
特に硬い排便をした後に出血と痛みがあれば、
まず裂肛と考えられます。

小さい傷であればすぐに治るのですが、
繰り返していると慢性裂肛になりなかなか治りません。
さらに繰り返すと肛門が狭くなることもあります。

また肛門の一部膨れたりたるんだりする、
「皮垂」を形成することがあります。
皮垂は通常無症状ですが、排便後拭きにくかったり、
不快感を伴ったりすることがあります。
あまり治療の対象にはなりません。

この3つ以外では、
細菌が直腸粘膜から肛門周囲に侵入し、
膿となって腫れる肛門周囲膿瘍や、
それに伴って道ができる痔瘻などがあります。

治療はそれぞれ異なります。

内痔核は1度の場合、
まずは軟膏治療により局所の炎症を抑えます。
便秘、下痢のある方は、
内服薬で排便の調節を行います。

2度、3度になると軟膏治療ではあまり改善無く、
手術が必要となることが多いです。
繰り返しているうちに4度になってしまっては大変ですので、
この段階できちっと処置をしておく方がいいと思います。

以前は内痔核の治療は手術で切除でしたが、
最近では注射による硬化療法も行われています。
注射のいいところは痛みがあまりなく、
日帰り、または短期の入院と通院で治療できるところです。

4度の多くは痔核陥頓(かんとん)という、
血流障害を伴っていることがあり、
放置すると壊死に陥って治療が長引きます。

その場で緊急手術をすることもありますが、
腫れている状態での手術はあまりきれいには行かず、
傷も大きくなるためお勧めできません。

何とか手で奥に戻し、
少しでも腫れが引いた状態になるまで待ってから、
手術をする方がいいのです。

そして外痔核ですが、
外痔核は1週間から2週間軟膏治療をすると、
良くなることがほとんどです。

どうしてもよくならなかったり、
最初の段階で痛みが強い場合は、
局所麻酔をして切除することがあります。

当院では入院設備がないので、
あまり切除は行っておりません。
切除すると術後の出血の危険性があるからです。

そのため、切らずに糸でくくります。
痔核結紮術と言います。
少し痛みがありますが、きれいに治ります。

裂肛は主に便を軟らかくするお薬と、
軟膏治療でよくなります。
狭窄があるときは広げる処置を行います。

以上、
当院で行っている治療を中心に、
痔核の治療につき説明いたしました。
皆様の参考になればいいのですが・・・。

次回は、今盛んにおこなわれている、
内痔核の硬化療法、
「ジオン注射による四段階注射療法」について
説明する予定です。


私は明後日、3月9日の日曜日に行われる
痔核治療の研究会に出席するために東京に行きます。
朝からの研究会なので、前日に泊まります。

普段なかなか東京に行く機会がないので、
古い友達にも連絡を取り、
久しぶりに会えるのがとても楽しみです。

直前に連絡したにもかかわらず、
数名が集まれるようです。
友人おすすめの居酒屋でみんなでだらだら食べるのです。
なんだかわくわくします!

・・・もちろん、
遊びに行くのではありません。
きちんと勉強して帰ってまいります。

京都市上京区 吉岡医院
吉岡幹博