医療法人博侑会 吉岡医院

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満開の桜と日本外科学会(@京都国際会館)

2014年4月7日

4月も1週間が過ぎ、
あちこちで満開の桜が楽しめます。
春はやっぱりいいですね。

毎年4月の第1週には、
日本外科学会総会が開催されます。
全国の外科医が多数参加する、
とても規模の大きい学会です。

私は今は開業し内科を中心に診療しておりますが、
もともとは消化器外科医であり、
今も日本外科学会の専門医を持っております。

皆さんは「専門医」という言葉をご存知ですか?
医師は大半が自分の専門の学会に所属し、
経験を積んだところで専門医の資格を取ります。

専門医の資格を取るには、
その学会ごとに条件は異なりますが、
経験年数、手術件数が基準を満たしていること、
専門医の試験に合格するなどのハードルがあります。

また5年ごとに更新しなければならず、
学会の参加などのポイントをはじめ、
指定された教育講演に出席すること、
手術件数をクリアすることなどが条件になります。

従って複数の専門医を有している場合、
常に学会や教育講演などのスケジュールを考えないと、
更新できないという事態になります。

私は外科学会の専門医のほかに、
日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会の
専門医を所有しております。

今年は消化器病学会の専門医の更新ですが、
更新の書類が来て良く調べると、
教育講演の出席が足りないことがわかりました。

更新手続きの締切前日に、
大阪で行われる教育講演に慌てて応募し、
定員に達する前で参加できる予定です(汗)

驚くことに、
専門医を持っていても、
特に何かが優遇されるわけではありません。

研修医が手術をしても、専門医が手術をしても、
大学の著名な教授が手術をしても、
診療上の保険点数は何ら変わりないのです。

ただ、
私は自分が何者であるかを知ってもらうために、
専門医を持っていることはいいことではないかと思います。

どのような専門医を保持しているかで、
同じ内科医であっても、循環器の専門や
私のような消化器の専門というのがある程度わかります。

ということで、
私の専門は「消化器内科」と「外科」、
ということになります。

ちなみに「外科」と言えば、
一般的には消化器外科をさすことが多いです。
そのほかは、心臓血管外科や呼吸器外科、
脳神経外科など、頭に専門領域がついてきます。

ついでに言うと、
「外科」と「整形外科」は、
似ているようですが全く違うんです。

外科は主に内臓を扱うのに対し、
整形外科では骨や筋肉といった、
体を支えている骨格や手足を専門にしています。

従って骨折や靭帯の損傷などは、
外科ではなく整形外科の担当です。
スポーツでのけがも、基本的には整形外科ですね。

ではさらにこの場を借りて、
「整形外科」と「形成外科」ではどうでしょう?

この違いの説明は少し難しいですが、
主に体の表面の美容上問題となる部分を、
形成外科は担当しています。

特に外傷による顔面の修復などでは、
非常に高度な技術を必要とします。
そのため骨を切ったりつないだりといった、
整形外科的な要素も多数含まれます。

また手術や傷の跡をきれいに修復したり、
ほくろやできものをきれいに切除したりと、
皮膚科的な要素も入ってきます。

中でももっとも大変な治療は切断肢の再接着です。
工場の機械で誤って指を落としたりしたときに、
形成外科はもとの位置につなぎなおすのです。

その際は非常に細い血管や神経を、
顕微鏡下に縫合するという、
極めて高度な職人技を必要とします。

以前私が勤務していた病院には、
再接着の非常に有名な先生がおられて、
頻繁にそのような患者さんが救急車で来ていました。

つまり、どこの病院でもできる治療ではないのです。

手術はもちろん緊急で始まるのですが、
始まると8時間や10時間の手術がざらにあります。
特に複数の切断肢は夜を徹して行われることもあり、
他人事ながら大変な治療だと思ってみておりました。

処置が適切で早ければ、
もう一度機能を回復するとこまで行くことがあり、
事故の時にこのような形成外科医のいる病院に、
たどり着けるかどうかが勝負の分かれ目になります。

・・・ずいぶん話が脱線いたしました。

今年の外科学会総会は4月3日から5日、
宝ヶ池の国際会館で行われました。

毎年全国の大学の持ち回りで、
東京、名古屋、福岡などの大都市で行われるため、
遠くの時には開業医はなかなか参加できません。

最初にお話したように、
専門医を維持しようと思うと、
学会の出席が必要です。

維持しても何のメリットもないのですが、
ここは意地です。

チャンスとばかりに土曜日の診察を終え、
国際会館へ出かけ、
卒後教育セミナーに参加しました。

学会参加ポイント10P+教育セミナー10P
合わせて20Pを獲得しました。
(更新には5年間で30Pが必要)

4月5日の国際会館は、気温も低く、
あいにく天気は曇りでしたが、
満開の桜が出迎えてくれました。

毎年この時期に行われる外科学会は、
春の桜の、
華やかな雰囲気がなかなかいいのです。

幸い久しぶりに会う先生もいて、
昔話の花も咲きました。

吉岡医院 外科
 
吉岡幹博