医療法人博侑会 吉岡医院

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炭酸ガスを用いた苦痛の少ない内視鏡

2015年2月8日

みなさんこんにちは。
寒い日が続きますが、お元気でしょうか?
インフルエンザもピークを越え、
幸い私もかからずに診療できております。

今回は大腸内視鏡検査に関する話題です。

みなさんは大腸カメラについて、
どのような印象をお持ちですか?

受けたことがある方も、ない方も、
あまり受けたくない検査の
1つなのではないでしょうか?

大腸カメラが大変な所として、
以下の点があげられると思います。

①準備が大変

前日から検査食などの制約があり、
当日は大量の下剤を飲まないといけない。

②検査のやり方が嫌

肛門から内視鏡を入れることに対する抵抗感。

③検査の苦痛が強い

挿入時の痛みや、
検査中、検査後の腹部のハリが苦痛。

おそらくこのような印象ではないかと
お察しいたします。

当院はこのように抵抗感の強い大腸カメラを、
できるだけお気軽に受けていただけるよう、
少しだけ工夫をしております。

①準備が大変

これに関しては、当日は個室を準備し、
トイレにも気軽に行けるように、
配慮しています。

何かあればすぐに看護師が対応しますし、
原則1日1件のみですので、
ご自身のみで気兼ねなく準備が行えます。

②検査のやり方について

確かにカメラは、
肛門から入れなくてはなりません。
残念ながらそれは変えることができません。

検査中はタオルケットを腰から足元にかけ、
検査の部屋を完全に閉めきって、
医師1名、看護師1名のみで行います。

検査中の羞恥心や、
患者様のプライバシーへの配慮に、
努めております。

③検査の苦痛の軽減について

内視鏡挿入時は、
軸保持短縮法を基本として、
できる限り腸管の進展による苦痛が
少ない方法で行っています。

****

ここまでは以前から、
当院が取り組んできた事柄です。

そしてこの2月より、
送気(大腸の中に空気を送り腸を膨らます)に、
炭酸ガス装置を導入いたしました。

大腸カメラは通常、
観察する時に腸の中にある程度の空気を送り、
腸を膨らませて観察します。

空気で膨らませないと、
腸はもともとぺちゃんこで、
ポリープなどが発見できなくなります。

この空気が多くなると、
検査中や検査後にお腹のハリが強くなり、
痛みや苦痛の原因となります。

見落としいないようにじっくり見れば見るほど、
検査中に腸に入る空気が多くなり、
検査後の苦痛が増えてしまうのです。

私はどちらかというと、
せっかく検査を受けていただいているので、
なるべく見落としがないようにと、
じっくり注意深く観察する方だと思います。

しかしながら、
そのせいだと思われますが、
検査後に腹部のハリを訴える方がおられます。

中には検査後、
トイレにこもって30分ほど
出てこれらない方もあります。

そこで当院では、
検査中、検査後のお腹のハリを軽減するために、
炭酸ガスを使用することにしました。

炭酸ガス(CO2)は空気と違い、
生体内では速やかに吸収されて
なくなってしまいます。

炭酸飲料を考えてください。
飲んだ直後は胃が張ってげっぷが出たりますが、
飲み続けても腸が張るということはありません。

それは一時的に胃や腸を膨らませても、
その後すぐに吸収されて消えてなくなるからです。

長時間の内視鏡手術を行う大きな病院では、
以前から使われているものですが、
当院のような小さな検査機関では少ないと思います。

すでに数名の方に、
この炭酸ガス装置を用いて検査を行いましたが、
どなたも検査後のお腹のハリは全くないとのことで、
検査後すぐにお帰りになりました。

私も去年の夏に他病院で大腸カメラを受けた際、
炭酸ガスで検査を行っていただきましたが、
やはり検査後の苦痛は全くありませんでした。

ではどうして、このように体に優しい装置が
どこの病院でもあるわけではないのでしょうか?

それは現在の所、
炭酸ガスは保険請求できないからです。

つまりこの装置の購入費用も、
検査に使用する炭酸ガスも、
現在のところ医療機関の負担となるからです。

患者様の立場からすると、
炭酸ガスを用いたことによる追加の費用は、
まったくありませのでご安心ください。

それならば炭酸ガスの方で検査を受ける方が、
絶対楽でいいですね!
と僕なら思います。

「患者様に苦痛の少ない安全な検査を提供する」のは、
当院が最も重点を置いているポリシーの1つです。

ぜひ大腸カメラが必要な際には、
一度試していただければと存じます。

これからもよろしくお願いいたします。

吉岡医院 吉岡幹博