京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院
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顎関節症

2015年8月27日

お盆を過ぎたあたりから、
暑さは少し和らいできたでしょうか?
朝夕は気温も低くなっています。

皆さんは体調はいかがですか?
季節の変わり目です、
今年は気温の変動が激しいですので、
ご自愛くださいませ。

といいながら、
私ごとではありますが、、、

8月初旬より、
左耳に軽い痛みを感じておりました。

当初外耳道炎かな?
放っておいたら治るかな?
なんてお軽く考えておりましたが、

予測に反して、
少しずつ痛みは強くなりました。

抗生剤をのみ始めましたが、
痛みは耳を越え、下あごまで及びました。
やがてあごの関節が痛くなり、
堅いものが噛めなくなってきました。

特殊な菌が感染したのかなと思い、
さらに抗生剤を変更し効果を見ましたが、
たいして改善する気配がありません。

夜寝ているときまで、
痛みを感じるようになりました。

どうやら自分では治せないようです。

外耳道炎をこじらせて炎症が拡がると、
骨まで感染し難治性の病気になることもある、
などと恐ろしい記載もあります。

あきらめて耳鼻科を受診しました。
耳鼻科にかかるのは、
小学生のアレルギー性鼻炎以来かもしれません。

どんな所見かわくわくしていましたが、
意外にも外耳道は炎症を起こしていることは無く、
痛みは耳から来ているとは考えにくいとのことでした。

初めから外耳道炎ではなかったようです。
これで骨まで溶けることはなさそうで、
少しほっとしましたが原因がわかりません。

 

このあたりなると、
自分は一患者さんでしかありません。
専門の医師の診察はとてもありがたいものです(笑)

その先生からは、
歯やあごの関節の問題かもしれないといわれ、
その続きに歯医者さんを訪ねました。

歯科では上下のあごのレントゲンを撮り、
虫歯や歯周病ではないだろうといわれました。
やはり原因は感染症ではないといわれました。

左の顎関節症ではないかと診断されました。
病名は知っていましたが、
あまりなじみのないものです。

顎関節症とは、

物を噛んだり、口を開閉する際に、
咀嚼筋に痛みや違和感を感じたり、
関節自体の痛みや雑音で口が開きにくくなったり、
その両者が混在したりする病状をさします。

説明が分かりづらいかもしれませんが、
あごの関節やそれに関係する筋肉の痛みがあれば、
総じて顎関節症と呼ぶそうです。

 

顎関節症の原因は様々あるようで
噛み合わせの異常、関節の骨の異常、
精神的ストレス、疲労、などがあげられます。

また、片方の歯でものをかむ習慣があったり、
歯を食いしばる、歯ぎしりなどの、
その方のくせや生活習慣でも起こるそうです。

わたしはストレスは多い方ではありませんが、
ものを考えたり人の話を聞iいたりするときに、
口をぎゅっと閉じる事があるようです。

歯ぎしりはしないと妻が言っていたので、
おそらくそのようなところからきているのでしょう。

治療はマッサージ、ストレッチ、マウスピースなどで、
80-90%くらいの方は良くなるそうです。
手術はあまり行われないようです。

私もマウスピースを作ってもらい、
寝ているときだけはめていますが、
徐々に改善してきました。

食事がおいしく食べられるようになり、
当たり前のことが普通に行える、
健康である幸せを改めて感じています。

そして私の経験値も少し上がりました。
これから顎関節症の方が来られたら、
正しく診断できるのではないかと思います。

・・・ということでしばらくは、
外来で話を聞いているとき、
口が開いているかもしれません。

その時はボーとしているのではなく、
顎関節症の治療中とお考えください。