医療法人博侑会 吉岡医院

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風邪の診断は案外・・・

2017年2月7日

すっきりしないお天気が続いています。
天気予報では週末も雪のマークもあり、
まだまだ寒い日が続きますね。

インフルエンザの患者様は、
1月末ごろ一度多くなりましたが、
2月に入ってからは少し落ち着いています。

同じ京都市でも、
地区により発生にばらつきがあるようです。
皆様の周りでは如何でしょうか。

インフルエンザの予防接種を打った方でも、
インフルエンザにかかっておられる方もおられます。
出来る限り予防なさって下さい。

 

風邪の患者様がとても多くなってきました。

「風邪をひきました」
「風邪だと思うのですが・・・」
皆さん診察室でよく言われます。

逆に私の方から、
「風邪ひかれたのですか?」と聞くと、
「え、わかりません」
と答えられることもよくあります。

「風邪」という言葉はよく使いますが、
はっきりとこれは風邪でこれは風邪でないと、
言えるモノではなさそうですよね。

そこで今回は風邪について、
少し考えてみたいと思います。

「風邪」って何でしょう?

風邪は医学用語でいうと、
「急性上気道炎」という言葉になります。
この言葉で病気のイメージ湧きますか?

私にもイメージしにくいので、
皆さんはもっと、
分かりにくいのではないでしょうか。

上気道は気管、気管支よりも上の気道、
つまり鼻、咽頭、喉頭といった場所を指し、
そこに急性の炎症が起こるという意味です。

原因は細菌でもウイルスでも、
何でもいいとされていますが、
80~90%はウイルスたそうです。

ウイルスの種類としては、
ライノウイルス、コロナウイルス、RSウイルス、
インフルエンザウイルス、アデノウイルス、
パラインフルエンザウイルス、
などが多いそうです。

聞いたことのあるウイルスも、
いるかもしれませんね。

この中でインフルエンザウイルスは、
その感染力と高い病原性により別格ですが、
もともとは風邪のウイルスの一つに過ぎません。

インフルエンザ以外のウイルス感染症は、
簡単に言えばその他大勢です。
一般の診療ではわざわざ区別はしません。

つまり「風邪」は上気道に起きた急性の炎症で、
原因のほとんどがウイルスであるということです。
・・・ここが本質だと思います。

ウイルスの場合症状は多彩です。
熱、のどの痛み、咳、痰、鼻水、頭痛、関節痛、
全身倦怠感、時に嘔気、下痢など色々あります。

一方ウイルス以外では、
急性扁桃腺炎や喉頭蓋炎、副鼻腔炎など、
細菌性のものも10~20%あるとされています。

細菌性かウイルス性か、
両者を区別するのは時に難しいことがあります。
中には重複して感染することもあるからです。

通常ウイルスに対する特効薬は、
インフルエンザウイルス以外はありませんので、
風邪に直接効くお薬はありません。

抗生剤はウイルスには無効です。
つまり大半の風邪の患者様には、
抗生剤はあまり意味がないのです。

ではどうやって治療しているのでしょうか。

ほとんどの風邪薬は、
いろいろな痛み、熱、鼻水、咳などの
症状を和らげるための薬です。

このような治療を、
症状に合わせて治療するので
対症療法と言います。

風邪自体は自然に治っているのです。

風邪は患者様の免疫力で治りますので、
極端に言えばお薬が役に立っているかは、
正直分からないです。

これが風邪には特効薬がないといわれる
ゆえんです。

また、急性上気道炎が、
気管、気管支といった下気道に及ぶと、
急性気管支炎ということになります。

またこれより悪化し、
肺にまで炎症が拡大すると、
肺炎ということになります。

症状としては、発熱、咳、痰、
全身倦怠感などですから、
症状だけでは区別できません。

レントゲンや血液検査をすればわかるのですが、
風邪の患者様全員にするわけにもいきませんので、
ある程度全身状態で考慮することになります。

従って急性上気道炎の症状でも、
中には肺炎を起こして、
重症となっている方もいます。

以上より、
風邪の診断は簡単なようで、
少し経験が必要と思われます。

単なるウイルス性の風邪なのか、
インフルエンザの可能性はあるのか、
細菌感染が関与してはいないのか、
気管支炎として扱うべきか、
肺炎を合併していないか・・・。

このあたりを考えながら、
診断、治療しています。

またすぐに治るかどうかは、
患者様の免疫力に依存しています。

医師が投薬などで病気そのものを
コントロールできないという点でも、
その後の予測が難しいことがあります。

そのため何人かに一人は、
通常の5日間ほどの治療で改善せず、
また受診されることになります。

医師としてはお薬は出すものの、
「無理しないでしっかり体を休めてね!」って
心の中で思っています。

 

最後に、
外来で時々言われることですが、

「注射で一発で治してほしい」

「人と話をする仕事なので咳をすぐ止めてほしい」

「明日から旅行なのでそれまでに治してほしい」

これらの要望はどれも難しいものです。
こちらとしては全力で対症療法を行い、
後は治りますようにとお祈りするしかありません。

特に風邪を治す注射はありませんので、
ご注意ください。

 

さて、
お気づきになった方も
おられるかもしれませんが、

一応私の似顔絵のキャラクターが、
ブログの表題のあたりに
登場するようになりました。

ブログが文字ばかりなので、
少しでも楽しい雰囲気を出そうと思って
作っていただきました。

大丈夫でしょうか?
実物と大きな乖離はないでしょうか(笑)

ということで・・・、
これからもよろしくお願いいたします。

最後まで読んでいただいて、
ありがとうございました。

ojigi

吉岡医院  吉岡幹博