医療法人博侑会 吉岡医院

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すっかり春ですね

2018年3月27日

日中はすっかり春の陽気、
シャツ1枚でも過ごせるくらい、
暖かくなってきました。

私にとっては暖かくなったこともそうですが、
朝夕が明るくなり日が長くなってきたことが
何より気持ちを軽くさせます。

皆様はこの季節、
どのようにお感じになりますでしょうか。

 

 

さて、いよいよ年度末です。

今年は2年に一度の『診療報酬改定』と、
3年に一度の『介護報酬改定』の二つが重なる、
6年に一度の『同時改定』の年になります。

 

皆様ご存知の通り、
保険診療はいかなる診療も、
診療報酬のルールに則って行われます。

例えば初診の診察料がいくら、
大腸カメラを受ければいくらというように、
すべての医療費は国が決めています。

 

この10年ほどは、
国の社会保障の財源不足より、
診療報酬はほとんど上がっていません。

人件費の高騰、
医療機器の進歩による設備投資の増加、
基本的な物価上昇に伴い、
一般病院などは赤字を出しながら診療しています。

診療所も例外ではありません。
診療所の経営状態は病院ほど悪くないそうですが、
よく見ると管理者の収入は低下しているそうです。

医業による収益が上がらないため、
経営者自らの報酬をカットし、
あるいは先代の蓄えを切り崩し
何とか診療所を経営しているのが実態です。

 

毎回思うのですが、
診療報酬はルールが本当に細かくなり、
年々複雑になり理解するのも一苦労です。

社会保障を1円でも減らしたい政府は、
本当に細かい診療報酬を目立たないように
減らしてきます。

それにより医療機関は、
同じ医療行為をしていても、
収入は減少します。

ただ削るだけならわかりやすいのですが、
それが目立たないように、
同じ項目でも条件をつけ、一部は減らし、一部は増やす、
そんなからくりを駆使します。

 

また薬による医療費を減らすため、
ある一定以上の種類のお薬を処方すると
ペナルティーを課せられたりします。

後発医薬品(ジェネリック)の割合で、
診療報酬を変えるなど、
無理やり安い薬で医療費を削減するように、
強引に導いていきます。

これは医療の自由度を下げることに繋がり、
薬品の使い分けなど本来は医師の裁量であり、
国が主導することではないと思います。

しかもジェネリックが優れているとは、
誰も思っていません。
それを単に医療費抑制のためだけに、
ジェネリック使用にインセンティブを与えているのです。

これでは国内の先発医薬品メーカーが、
莫大な経費を用いて新薬を開発することを
諦めてしまうことになります。

日本発の新規医薬品が登場せず、
外資の医薬品メーカーにどんどん先を越され、
実際に競争力を失っている様相です。

つまり目先の医療費抑制のために、
日本の先発医薬品メーカを弱体化させ、
結果的に国力までを損なうのではと心配しています。

 

このようなことが、
診療報酬改定のたびに繰り広げられ、
日常診療をさらに困難に複雑にしています。

どこの医療機関も、
収支はカツカツなので、
どうしても政策に振り回されるのです。

 

患者様にとっては医療費が上がらないのは、
いいことだと思います。
ただ継続して良質の医療を提供するためには、
必要最低限の保証はすべきと考えます。

 

今回の改定の注目点として、
オンライン診療の解禁が挙げられます。

このことについては、
長くなるのでまた別の機会に
お話できればと思いますが、
正直制限ばかりで運用のしようがありません。

 

新しいシステムを導入しなければなりません。
またシステムによっては診療報酬の十数%が、
システム会社に支払われる構図になっています。

しかもオンライン診療をした場合、
支払われる診療報酬は、
対面よりも少なく設定されています。

国は医療費を抑制できるのです。

 

反対に医療機関は、
オンライン診療をすすめればすすめる程、
診療報酬は減少し、
その一部はシステム会社の収入になります。

国民の大切な医療費の一部が、
ITシステム会社に流れる仕組みです。
医療を利用し国民の税金を吸い上げているのです。

 

ここでも国の、
1円でも医療費を抑制したい思いと、
そこに新たなビジネスを展開する、
ITの企業との関係が見え隠れします。

今回のオンライン診療の説明では、
国が定める特定のシステムを導入することが、
うっすらと書かれています。

 

遠隔診療は小売業や物流がIT化したのと同様に、
将来的には必要となる技術だと思われます。

 

しかし今回は、
プラットホームが全く整備されないままの、
半ば見切り発車での解禁です。

実はまだ骨格のみが決まっていて、
詳細なガイドラインも公表されていません。
4月1日から運用開始されるのですが。。。

国も企業も、あと2年間待てず、
どうしてもこの春の改定で
導入したかったのだと思います。

 

中には怪しい医療法人や、
IT業者が絡んでくると思います。
利益主義の集団は結構いると思います。

 

もう少し様子を見てみましょう。

 

 

 

 

・・・長くなりました。

愚痴ばかりのブログになり、
申し訳ありません。

 

「笑っていても泣いて暮らしても、
平等に時は流れる。」
では笑う方がいいですね。

 

春なので、最後は桜の写真で閉めましょう。

 

IMG_1836

 

御所の早咲きの桜です。
今週の日曜日散歩がてらに見に行きました。
満開で大勢の人が訪れていました。

 

この時期では圧倒的な美しさです。
今年も春がやってきました!

 

来年度もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

吉岡医院  吉岡幹博