京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院
診療時間 午前9時~/夜診17時~
婦人科は夜診なし
休診日 木・日・祝/土(午後)
※令和5年7月より木曜日は
 休診日となりました
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当院の内視鏡検査・治療の件数について

2019年1月7日

皆様、
新年あけまして
おめでとうございます。

 

年末年始とかなりの寒さになりましたが、
皆様は風邪などひかず、
元気にお過ごしになられましたでしょうか。

私は子供の風邪をもらい、
なかなか頑固な咳に悩まされました。

 

「医者は風邪をひかない」といいますが、
確かに私もあまり風邪はひきません。

日々の診療でたくさんの風邪の患者様を前にし、
様々な菌やウイルスで少しずつ鍛えていただいている
おかげだと私は思っています。

大丈夫だろうと過信していましたが、
風邪の子供と一緒にいるとうつってしまいました。
暴露時間が違うからかなと思っています。

幸いどこに行く予定もなかったので、
1月4日の仕事初めには何とか改善し、
診療への影響はあまり出ませんでした。

 

寒くなったせいで
急にインフルエンザの患者様が
多くなってきました。

皆様もマスク着用や手洗いで、
できる限り予防なさってください。

 

 

さてお正月もあっという間に終わり、
また1年間の始まりです。

年末の忙しい時期が終わり、
何となくほっとしているところですが、
最近は1年がすぐにたってしまいます。

毎年年末、医院の最終日に大掃除をするのですが、
その前の年の光景がつい最近ののように感じられ、
時の早さにぞぞっとしました。

また今年も駆け抜けるように
終わって行くのでしょうか。
今からそんな心配をしています(笑)。

 

さて当院は胃カメラや大腸カメラといった
内視鏡検査に力を入れていますが、
最近は少しづつですが受けてくださる方が
増えてきたように思います。

当院のように土曜日も含めて、
毎日検査を行っているところが
少ないからだと思います。

また麻酔を併用する方法で行っていたり、
大腸カメラの準備を個室で行っていたりと、
患者様の苦痛や負担を軽減する取り組みが
少し役立っているのかなと思っています。

 

そこでちょうど年が変わりましたので、
私が開業してから年ごとの
内視鏡件数をまとめてみました。

 

内視鏡件数 完成版

 

大してお見せするほどの件数ではありませんが、
昨年は約900件行い、胃カメラも大腸カメラも、
毎年少しずつ増えているのはありがたく思います。

近隣の方がほとんどですが、
一部の方は京都府下や滋賀県、遠くは福井県からと
遠方からわざわざお越しいただくこともあります。

その方々は過去に他院で検査を受け、
しんどい思いをされた方が多く、
当院ではできるだけ苦痛が少なくなるように、
注意しながら行ています。

 

また2015年10月から実施するようになった
大腸ポリープの内視鏡切除も、
大腸カメラの件数に合わせ増えています。

大腸ポリープは大腸カメラを行うと、
ある一定の割合で見つかるものですから、
大腸カメラの件数が増えると必然的に増加します。

 

私は開業前の病院勤務時代から、
大腸ポリープの内視鏡治療を行っていましたが、
開業当初は行っていませんでした。

開業した8年ほど前、大腸ポリープの治療は
一泊で入院するのが主流でしたので、
開業医には必ずしも必要とされていませんでした。

また内視鏡治療はひとりでできません。
実施医は少なくても片手は内視鏡にとられるので、
処置の際には助手の手が必要となります。

加えて繊細な作業が多く、
切除のタイミングなど
お互いの信頼やあうんの呼吸が必要とされます。

 

病院勤務時代には複数の医師がいて、
内視鏡専門の看護師もいるため、
みんなで力を合わせることができます。

しかし開業し一人で行うとなると、
私以外医師や専門の看護師もおりません。
まずは看護師の教育と訓練が必要となります。

そのような理由から、
ポリープの治療は少しハードルが高く、
当院では見合わせていました。

 

その間に医療技術や機器の進歩もあり、
クリニックでの日帰りの内視鏡治療が行われ始め、
やがて一般的に普及してきました。

当院でも要望されることが多くなり、
入院なしでも安全に行える範囲で、
実施することとしました。

 

立ち上げに際しては、
当院の看護師を連れて病院に治療の見学に行き、
手技の習熟法や合併症の際の対応を協議し、
近隣病院にバックアップの協力を依頼しました。

このような経緯を経て2015年の10月より、
内視鏡でのポリープ切除を開始し、
昨年まで167件に実施ました。

 

今のところ安定して治療できていますが、
昨年は1件ポリープ切除後の出血のため、
近隣病院で入院し経過をみていただいたことがありました。

少し大きなポリープを切除したのですが、
結果的には大腸がんでしたので、
当院のできる治療範囲を越えていたのだと思います。

 

私はもともと外科医で、
検査するより治療する側だったのもあると思いますが
多少大きなポリープでもなんとか切除して、
治してさしあげたいと思ってしまうのです。

そこがいけないところなのでしょう。

やはりきちんとできる範囲を限定し、
無理な治療は行わず、後日病院を紹介する
勇気を持たなければなりません。

 

このように入院の設備のない環境で、
自分にできる範囲はどこまでか、
日々考え時に悩みながら検査と向き合っています。

これからも件数を増やすというよりは、
皆様から必要とされそれに応えられるような
内視鏡検査・治療を行っていければいいなと思います。

 

またお受けいただいた方には、
当院の良いところ、悪いところを教えていただければ、
今後の検査、治療の参考となります。

皆様の忌憚のないご意見を
お待ちしております。

 

それでは本年もよろしくお願いいたします。