医療法人博侑会 吉岡医院

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消化器内科

当院は消化器内科を診療の中心としております。CTやMRIといった大型の設備を要する検査や手術はおこなっておりませんが、腹部エコー、内視鏡検査で病気の早期発見・診断・治療を心がけております。
以下に挙げたものは、おおよそ当院で対応可能な疾患です。病気によってはより専門的な検査や治療を要すこともあり、その場合は近隣病院や大学病院などと連携し、最適できめ細かい診療を行っております。

消化器内科について

食道の病気

逆流性食道炎

胃酸の食道への逆流が原因となり、みぞおちの不快感、痛み、胸やけなどの症状が起こります。中には喉の違和感、飲み込みにくい感じ、咳が続く場合もあります。胃カメラでは食道と胃のつなぎ目のところで炎症が起きています。胃酸を強力に抑える薬で治療します。

食道がん

飲んだものが食道でしみる感じやのどや胸で食べ物が詰まるような症状があれば、食道がんを疑い、胃カメラを行います。食道がんは進行が早く、手術も広範囲に及びますので、何よりも早期発見が望まれます。飲酒量が多く、たばこを吸われる方は高リスクですので必ず定期チェックを受けてください。

食道静脈瘤

静脈瘤はもともと細い静脈の血管に多量の血液が流れるようになり、静脈が蛇行し膨らんだものです。肝硬変や癌で肝臓に流れにくくなった血液が食道の細い静脈に流入し起こります。破裂すると大量の吐血をきたし、非常に危険な状態となります。内視鏡で治療することができます。

胃・十二指腸の病気

ヘリコバクター・ピロリ感染症

ヘリコバクター・ピロリ(以下ピロリ菌)は胃の粘膜に生息するらせん形をした細菌です。
胃には胃酸があるため通常の細菌は生息できませんが、ピロリ菌はウレアーゼという酵素を持ち、胃酸を中和し身を守っています。日本人では50代以上では 70~80%の方に感染していると言われていますが、衛生状態の改善した若い世代の人ではその感染率は低下しています。ピロリ菌は慢性胃炎を起こし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因の一つになるとともに、胃がんの原因に大きく関与しています。そのためピロリ菌感染がある方は基本的に全員の方に除菌治療が行われています。

ピロリ菌除菌

胃潰瘍

胃酸などで胃が荒れた結果、胃の粘膜が一部欠損する状態を胃潰瘍といい、胃部痛や不快感、胃もたれなどを起こします。
ひどいときには出血をきたし、吐血や黒色便の形で症状が出現します。ストレスや喫煙などでも起こりますが、現在では多くの原因はピロリ菌と、非ステロイド性消炎鎮痛薬(痛み止めの薬)といわれています。内視鏡で胃潰瘍を確認し、癌ではないことの確認のため生検による組織検査が必要です。また、ピロリ菌感染が確認されれば除菌治療を行います。

慢性胃炎

ピロリ菌感染は中高年者において約70%に認められますが、感染に伴い粘膜が萎縮し慢性胃炎をきたします。症状は特にありませんが、胃十二指腸潰瘍ができやすいことや、最近では胃がんとの関連性が報告されていますので、定期的な胃カメラでのチェックが必要となります。

胃がん

胃がんは日本人で非常に多い病気です。日本人はピロリ菌の感染率が欧米に比べ高く、ピロリ菌による慢性萎縮性胃炎が関係していると考えられています。それとは別に正常粘膜から起こる胃がんもあり、それらは時にスキルスタイプとして若い女性にも起こることがあります。胃の異常を感じたら必ず胃カメラを受けましょう。40~50歳以降はたとえ症状がなくても定期的にチェックしましょう。早く見つければそれだけ多くの治療法が選択でき治療効果も高く、ごく早期であればカメラでがんのできた粘膜を切除するだけで治療が終了することがあます。 ピロリ菌感染のある方は胃がんの予防のためピロリ菌除菌をなさって下さい。

胃ポリープ

ポリープとは粘膜から隆起した病変のことです。一般的にポリープといえば良性の腫瘍を指し、悪性のものはがんといいます。胃のポリープは炎症性のものと腫瘍性のものがあり、大きさや形が変化しないか定期的にチェックが必要です。将来がんになる可能性の高いものは予防的にカメラで切除します。

十二指腸潰瘍

胃潰瘍と同様に十二指腸粘膜が欠損して起こります。胃潰瘍に比べ若い年齢の方に起こり、ひどい場合は十二指腸の壁に穴が開いて(穿孔)腹膜炎を起こします。ピロリ菌が陽性であれば除菌治療を行います。潰瘍が治癒したあと十二指腸が変形し、胃の出口が狭くなることがあります(幽門狭窄症)。

小腸・大腸の病気

過敏性腸症候群

周囲の環境の変化やストレスで胃腸の具合が悪くなる方が増えています。腸の動きを支配する神経のバランスが崩れるために起こるもので、下痢や便秘、腹痛で日常生活に支障をきたします。男性では下痢型が多く、女性では便秘になることが多いようですが、下痢と便秘を繰り返す混合型も見られます。整腸剤等、消化管運動調整剤による治療と、場合によっては精神的なアプローチが必要となることがあります。 大腸カメラでポリープやがん、炎症性腸疾患がないか確認する必要があります。

潰瘍性大腸炎・クローン病

炎症性腸疾患と呼ばれ、炎症性腸疾患と呼ばれる下痢、粘血便などを伴う腸炎を来たす原因不明の病気です。潰瘍性大腸炎は大腸粘膜で慢性炎症を起こし、クローン病は小腸から大腸の壁に炎症を起こします。根本的な治療法は確立おらず、よくなったり悪くなったりを繰り返すため、普段から食事に気を配ったりお薬を飲んだりして悪化を防ぎます。増悪時には入院を必要とし、場合によっては手術を必要とすることがあります。難治性のため厚生省の特定疾患に指定されています。

大腸ポリープ

大腸がんの中にはポリープが大きくなり癌化するものが多くみられます。大きさが5mmを超えたものや、表面構造を観察し今後癌になる可能性のあるポリープは内視鏡で切除を行います。 当院では切除可能なポリープに限り、大腸カメラの検査中に切除しております。

大腸がん

近年食生活をはじめとする日常生活の変化で、今までは欧米人で多かった大腸がんが日本人で急増しています。便潜血陽性なら必ず大腸カメラで、がんの有無をチェックしてください。大腸がんは他の消化器がんと比べても手術で治ることが多いがんです。ただし、腹痛や腸閉そくの症状が出てからでは手遅れになることもありますので、ポリープのある方は特に定期的な検査が必要となります。

急性虫垂炎

いわゆる盲腸と呼ばれている病気で、右下腹部にあり、大腸とつながっている虫垂で炎症が起きるものです。あまり我慢すると虫垂が破れ(穿孔)腹膜炎を起こすことがありますので、右下腹部に痛みを感じたら早め受診して下さい。

虚血性腸炎

腸に血液を送っている血管が詰まったりけいれんしたりして、腸の粘膜が炎症や潰瘍を起こし出血する病気です。突然の腹痛とその後何回か血便を来たした場合に疑います。数日の絶食と点滴加療で改善することが多いです。

腸閉塞(イレウス)

主に小腸の癒着によるねじれ、屈曲で腸液の流れが滞るために、腹痛や嘔吐を来たす病気です。多くの場合腹部手術を受けた後の癒着で起こり、絶食による点滴や鼻から腸にチューブを挿入し腸液を抜いてやることで改善することが多いです。症状が強い場合、腸が血流障害を起こした場合は緊急手術になることがあります。

肝臓・胆のう・すい臓の病気

脂肪肝・脂肪性肝炎(NASH)

肥満、アルコールにより肝臓に脂肪が沈着するのを脂肪肝といいます。以前脂肪肝は進行しない病気と考えられていましたが、最近ではアルコールを飲まない方でも脂肪肝が進行することがあり、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH・ナッシュ)とよばれています。NASHは肝臓の組織で線維化を来たし、慢性肝炎から肝硬変へと進展することがあり注意を要します。

ウイルス性肝炎

数々のウイルスで肝炎を起こすことが知られていますが、代表的なものにはA型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスがあります。 A型肝炎は一時的に急性肝炎をひきおこしその後治癒しますが、B型肝炎の一部と、多くのC型肝炎は遷延し慢性肝炎へと移行します。慢性肝炎では徐々に肝臓の線維化が進み肝硬変に移行します。
C型肝炎の治療は、以前はインターフェロンを用いて行われておりましたが、最近は非常に効果が高く、副作用の少ない抗ウイルス薬が開発され、高齢者でも積極的に治療されています。最新の抗ウイルス薬は大変高価で治療も特殊ですので、当院では近隣病院に紹介し、専門家による治療を行っていただいています。

肝硬変

ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害など、あらゆる慢性肝炎の終末像です。低栄養に伴うむくみ、腹水、食道静脈瘤、意識障害(肝性脳症)、糖尿病、黄疸、出血傾向(血が固まりにくく出血しやすい状態)など、多彩な症状が現れます。根本的な治療は難しく、残された肝機能をできるだけ維持しながら、出現した症状に対する治療を行います。また、肝臓癌が出現しやすい状況であるため、超音波やCT,MRIで定期的な画像診断が必要となります。

肝臓がん

ほとんどは肝硬変を背景に肝臓がんは出現します。ただしB型肝炎では肝硬変になる前に突然出現することがあり、肝炎が落ち着いていても定期チェックが必要です。治療法は、がんの大きさ、個数やそのときの肝硬変の程度、年齢、体力により変わります。小さいものは肝臓に針を刺してラジオ波を使った熱凝固で焼いてしまいます。手術での切除、がんに流入する血管を詰め抗癌剤を流す治療や内服による抗癌剤治療などもあり、それぞれ長所と短所を考慮し一番適した治療を選択します。

胆のう結石症、胆管結石症(胆石症)

胆石は胆のうや胆管にできる石のことで、急な腹痛(胆石発作)や胆のう炎、胆管炎をひき起こすことがあります。中年以降の肥満体型の女性に多いとされており、検診の超音波検査でも無症状の胆石は比較的よく見る疾患です。
胆のう結石で症状のある場合は手術で胆のうを摘出します(主に腹腔鏡手術)が、無症状の場合は経過観察することもあります。一方胆管で結石が見られる場合は、胆汁の流れが妨げられ、黄疸や胆管炎が起きると重症になることもあり、無症状でも内視鏡治療や手術が勧められます。

急性胆のう炎、胆管炎

右のわき腹の痛み、発熱、黄疸などの症状を認めたら、胆のう炎や胆管炎を疑います。多くの場合胆石が関与しており、胆のうや胆管で急激な細菌感染を起こし発症します。発症からの時間や炎症の程度、胆石の存在部位により、緊急で胆のうを摘出する手術をしたり、膿の溜まった胆のうを針で突いたり、内視鏡で結石を除去したりして治療を行います。また胆管炎で意識が混濁したり血圧が下がったりすると、非常に危険な状態となり集中治療が必要となります。

胆のうポリープ

多くの胆のうポリープは無症状で、よくみられるのは5mm程度のコレステロールでできたポリープです。検診でみつかり小さいものは経過観察します。それとは別に腺腫と呼ばれるポリープは大きくなるとがん化するため、1cmを超えるものや急速に大きくなったり形が変化したりするものは早めに胆のうを摘出する手術を行います。

胆のうがん、胆管がん

これらのがんは悪性度が高く症状が出にくいため、診断がついたときには進行しているケースが多くみられます。特に胆のうがんは早い時期から胆のうの外へがんが広がるため、手術をしても十分切除できないことがあり術後の再発も多く見られます。また胆管がんの手術はすい臓や十二指腸、肝臓に及ぶこともあり高齢者や心肺機能が十分でない方には大きな負担となります。普段から検診などの定期的な画像検査や血液検査を受けておく必要があります。

急性すい炎

多量飲酒や胆管結石などを原因として起こり、強い上腹部痛や背部痛で発症します。すい臓で産生している蛋白分解酵素がすい臓自身を溶かしてしまう(自己融解)によって起こるとされています。治療は絶食と点滴、胆石が原因の場合は内視鏡治療で結石を除去します。しかしながら強い炎症で重症化した時には、高度の集中治療が必要となり、命にかかわる非常に危険な状態となります。

慢性すい炎

半数以上がアルコールを原因として腹痛発作を繰り返しながら、徐々にすい臓の線維化が進み機能が破綻する怖い病気です。初期は腹痛が主な症状で、病気が進行すると食べ物の消化吸収が障害され栄養状態が悪化したり、インスリンの分泌能が低下することにより糖尿病が出現したりします。アルコールが原因の場合は完全な断酒が必要で、その上に内服の治療を行います。

すい臓がん

すい臓がんは胆のうがん、胆管がんと同様に症状が出にくいため発見が遅れるケースが多くあります。自覚症状としては背部痛、黄疸などがあります。早期で切除できれば治癒が望めますが、やはり再発することも多く、手術自体の負担も大きいため治療が難しい病気です。やはり普段から検診などの定期的な画像検査や血液検査を受けておく必要がありますが、それでも早期に見つけることは困難なことが多いです。